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あいうえおSS集4 (たちつてと)
登場人物

16.タイムカード    水月、方淵
17.
18.
19.テッテッテッ    浩大、夕鈴
20.トゥ・ドゥ・リスト 水月、夕鈴

カップリング要素なしですが、
気持ち片思いに見えなくもない表現もあり。

お久しぶりでございます。
ほんと久しぶりすぎてすみません。3連休ですが普通に仕事のさかなやです。
仕事したくない気持ちをこめて16のタイムカードを書いた勢いで久しぶりに5万HIT御礼のSS集を更新!
いったいいつになったら終わるのかだれにもわからない!

そんなこんなしている間に7万ありがとうございます!
更新してないのにご訪問してくださっている方ありがとうございます!
更新で気持ちを返せたらと思います…

―――


16.タイムカード


「待て、氾水月」
ふわり、と柔らかく動く水月に誰も気がつかない。
彼はだれもが同じような様子の王宮では、
比較的目立ちやすいはずだが、
だれより早く帰宅する彼に周りの官吏たちは気がつかない。
みなが知らぬ間にいなくなっていることが多い。
しかし今日は運悪く、つかまってしまった。
「なにか用かな」
立ち止まって尋ねると、水月の胸元にいくつか書簡が押し付けられた。
「これは?」
「未処理の案件だが?本日中にと言っただろう」
「このくらい、だれがやったっていいじゃない」
えー…と渋い顔をして、水月はそれらを広げた。
単純作業といえるような代物だ。
ただ調べて、報告して、許可をもらって、次。
その辺りで雑談をしている誰かを捕まえて、
やらせればいいのだ。
「こっちの計画が狂う。早くしろ」
方淵は水月を一睨みすると、
さっさと自分の持ち場に戻ってしまった。
「……これは貸しだよ」
「当たり前の責務を果して貸しもなにもあるか」
聞こえるようには言ったつもりはなかったのに、
返事が返ってきた。
地獄耳だ、と今度は声に出さずに呟いたのにキッと睨まれて、
しぶしぶ少し残ることにした。


17.チ
18.ツ


19.テッテッテッ

「お妃ちゃん」
「ひょわっ」
窓から顔を出しただけなのに、
お妃ちゃんは大声を出して倒れた。
「すっげーいい反応。大丈夫?」
「もう!びっくりさせないでよ!」
オレは足音でお妃ちゃんが来たって分かるんだけど、
お妃ちゃんにはオレが屋根の上にいるは分からない。
まあだからこそ、こうやって脅かすことができるんだけど。
あの人じゃこうは行かない。
ちょっと顔を覗かせただけで、
なにか飛ばしてくるだろう。
「陛下ならこっちにはいないよ」
オレは耳がいいから、だいたい話し声や足音で誰がどこにいるのか分かる。
あまり遠いと無理だけど、
普段の生活パターンと照らし合わせれば間違えることはほとんどない。
「陛下?」
「探してたんでショ」
「人は探してたけど、陛下じゃないわよ」
「え、マジ。はずれた」
「ふふ、はい!」
お妃ちゃんは誇らしそうに笑って、
後ろから饅頭を取り出した。
「まんじゅう?」
「この前ちょっと掃除手伝ってくれたでしょ。そのお礼よ」
「へ~うまそう!」
廊下に下りて一口かじると、
餡の香りが広がる。

オレは耳がいいから、わりと遠くからでも足音で誰が来るか分かる。
今日くらいはまあいいだろう、と
お妃ちゃんに礼をいい、饅頭を全部受け取って、
また屋根の上に戻った。
オレのために作ってくれたわけだし、
オレが全部食べるのが礼儀でしょ。





20.トゥ・ドゥ・リスト

めずらしく真剣な顔つきと思ったら。

「何を書いているのですか?」
いつになく真剣な顔つきの水月を覗き込むように、
夕鈴は尋ねた。
仕事のことなら自分は首をつっこむべきではないと分かっているけれど、
水月が手にしているのは王宮で使われる紙とは違う色のものであったし、
大きさも持ち運べるようなもので、
しかもこの政務室のだれでも通れるところで堂々と書いているあたりが、
聞いてもかまわないかしらと思わせた。
しかも、あの水月が見たこともないくらい真剣な顔をしているから、
ついつい興味が沸いたというのもある。
「お妃様」
水月の表情は変わらずおだやかで、
聞いていけないようなものではないと分かる。
「お妃様には必要ないものかと存じますが」
「そうですか」
拒絶されたわけではないが、
それ以上首は突っ込めなくて夕鈴は短く返事をした。
「……陛下には内緒ですよ」
夕鈴が少し残念がったのを受け取って、
水月は辺りを見て『その人』がいないことを確認する。
「これは陛下が恐ろしいときにやることリストです」
「え?」
理解できず、思わず間抜けな声が出た。
「あの方がお怒りのときに、
心を落ち着かせる方法がないかといろいろ模索しておりました」
「……そうですか」
「今思いついたのですが、
至近距離でお怒りの際には、
陛下の前身ごろの布目を数えようと思うのです」
「……それは、確かに、そちらに集中できそうですわね」
「ええ」
神妙な顔で水月が頷いた。
ちょうどその時、
例のあの人が夕鈴の視界に入った。
なかなか不機嫌な様子だ。
噂をすればなんとやら、で早速今の案を試せそうですよ、
と夕鈴は少し同情するように微笑んだ。
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水月さんっ!!
面接試験で、緊張して相手の顔が見れないときは
相手のネクタイとか、喉仏を見ておけ!みたいな話を聞いたことがありますが、まさか、布目を数えるとはwやりますな、水月殿w

私は6人以上の面接官に見つめられる面接を2度程受けたことがあります(どちらも合格しましたが)非常に緊張のあまり大パニックでした・・・それ以上の緊張をほぼ、毎日しなきゃいけない水月さんにものすごく同情しちゃいます(><)
らっこさんへ
こんばんは~
お久しぶりで申し訳ないです~

方淵は悪口はよく聞き取るタイプな気がします←
年をとってからますます個性的な頑固じいちゃんになりそう(笑)

浩大は自分のことを「道具」とか言っちゃう人なので、
周りを客観的に見るけど自分のこと数にいれなさそうです!
それを人間扱いしてくる夕鈴にたまにビックリしたりしなかったりするんじゃないかと妄想。
陛下には内緒ですねw絶対バレると思いますがw

水月さんは現実から意識を飛ばすのがうまそうですよね。

チとツはいつになるか分かりませんががんばります!
Norahさん
こんばんは~
あれですよね!目を見ると緊張するから相手には目を合わせてるように見えて実はあわせなくていい場所を見るってやつですよねw
水月さんは他にもいろいろな作戦をもって陛下に挑んでいると思いますw

面接官6人とか…逃げたくても逃げられないですねw
私は最高二人です。。。二人でも嫌でしたが。
陛下の圧迫面接っぷりは何人分でしょうね(笑)
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