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【現パロ注意】仕事が忙しい彼が久しぶりにうちに来て、 夕飯を食べたいといっています。
■登場人物 夕鈴、陛下、李順、方淵
■カップリング 陛下x夕鈴、李順x夕鈴、方淵x夕鈴

タイトル→【現パロ注意】仕事が忙しい彼が久しぶりにうちに来て、 夕飯を食べたいといっています。

※現パロです
※陛下、李順さん、方淵、と夕鈴が恋人同士です


1.陛下
2.李順さん
3.方淵

の順番で、
長さバラバラでお送りいたします。

つづきからどうぞ




1.黎翔x夕鈴


「ごめん」



付き合って2年になろうとしている。
とある大手IT企業で若き代表取締役を務めるのが、
夕鈴の恋人である珀黎翔だ。
夕鈴が朝の清掃でオフィスビルに入っていたのをきっかけに、
奇跡のように知り合って、
今だって2年も経つのに本当に恋人なのだと信じるのは難しい。
しかも、黎翔は夕鈴の高校卒業後に、結婚したいと言っている。
いつも忙しい黎翔が、久しぶりに夕鈴のうちに来てくれるとメールがあって、
嬉しくて、緊張して、返信する指が震えたくらいだ。
仕事帰りになるから遅くなるのだろうけれど、
夕飯を食べるかとたずねたら、
作ってくれたら嬉しいと即効で答えが来た。
献立は悩んで悩んで、
いつも夕鈴の手では生み出せない古今東西あらゆる珍味を食べているような黎翔には、
いまさら着飾ってもしょうもない、と夕鈴の得意な煮込み料理にした。
素朴な味のほうが、食べて安心してくれると思う。

夕鈴のうちは、母親が数年前に他界して、
父親は仕事の都合であまり家にはいない。
弟の青慎と夕鈴で慎ましやかに暮らしているが、
今日は青慎は学校の二泊三日の行事でいない。
たまに、青慎と夕鈴が夕飯を食べているところに、
見たこともない芸術的なデザートを持ってきてくれることはあるけれど、
黎翔に手料理を振舞うのは久しぶりのことになる。
作り方はもうわかっているし、
材料はいつも目分量で作るのだけれど、
ついついレシピを確かめてしまう。
煮込み終わって時計を見ると、もうすでに遅い時間だ。
けれど連絡はないから、
思い立って出し巻き卵を作ることにした。
ふわふわで温かい出し巻き卵も、
疲れたときに夕鈴が食べたくなるものだ。
ごはんはいつもより少し多めに炊いてあるから、
少し遅くなってお腹が空いてしまっても、十分おかわりできる。
「まだかしら」
全て作り終えて、もう冷めてしまったころには時計はもう11時を回ろうとしている。
しかしもうメールはしてあるし、
仕事中かと思うと電話はできない。
そわそわと時計と携帯を繰り返し見て、
日付が変わるころにようやく着信音が聞こえた。

わくわくして取った受話器の向こうから、
第一声で謝罪を聞くのは何度目だろう。
「…今日はもう無理ですよね」
ぼそり、とつぶやくが向こうはうるさくて聞こえなかったかもしれない。
車の音がするから今は外にいるのだろう。
「ごめんね、夕鈴。
すごく遅くなっちゃった。今から駅を出るから30分くらいかかる」
少し息があがって聞こえる。
疲れているのに、もしかしたら走らせてしまっているのかもしれない。
「あの、もう遅いですし、
今からうち来ると疲れちゃうんじゃないですか?」
「え?なにいってるの。
疲れてるから夕鈴に会いたいんだよ。今から行ったら迷惑かもしれないけど、
会いたいんだ」
いつもは、夕鈴のことを気遣って、遅くなるときは約束を見送ることが多いのに、
黎翔からそれほど強く言うのは珍しく思えた。
夕鈴のほうは、いつだって迷惑だと思ったことなんてない。
「迷惑なんかじゃないですよ」
「ほんと?寝ててもいいから待ってて。急ぐから」
「はい」





ドアのチャイムが鳴る前に、
車のエンジン音が聞こえてもう玄関に向かっていた。
電車の乗り継ぎが間に合わなくて、タクシーを使ったのかもしれない。
待ちきれなくてドアを開けると、
驚いた顔の黎翔がいた。
「こんばんは!」
少し急ぎすぎた、と夕鈴の顔は赤くなる。
ごまかすように明るく挨拶をすると、黎翔は微笑んでくれた。
「こんばんは」
そしてそのまま腕を引かれて、抱きしめられた。
「黎翔さん!外ですよ!」
「いいんだよ。もう暗いし。充電しないと」
そのまま黎翔は夕鈴を抱き上げて、家の中に入った。
「お邪魔します」
「あ、あの、ごはん出来てるんですけど、
お風呂も入れるので先シャワーとかのほうがいいですか。
それともすぐ寝ます?明日も早いんですよね」
暴れてもおろしてくれないのは分かっているので、
夕鈴は抱き上げられたまま尋ねた。
「夕鈴、それって遠まわしだけど、新婚さんのあれ?」
「え?」
「『ごはん、お風呂、それとも私?』ってやつ」
くすくす笑いながら、黎翔はリビングに入った。
「違いますよー!ふつうに聞いたのに!きゃっ!」
黎翔はソファの上に夕鈴を降ろすと、覆いかぶさるようにして言った。
「お腹が空いたからごはんがいいな」
「…もっと普通に言えないんですか」
「普通って?」
「普通は普通ですよ!」
よくわらかないねえ、と黎翔は笑いながら返事をして、
押し倒した夕鈴の体を起こしてあげると、
そのついでに耳元で追加した。
「その後一緒にお風呂入ろ」
限界に達した夕鈴は黎翔を押しのけて台所に走った。
「ばかっ…!」


つづかない。















*






2.李順x夕鈴

「塩が多いですねえ」
久しぶりに会いに来てくれたと思えば、開口一番にそれか。
夕鈴は目の前に並んだお皿と、正面に座る恋人の顔を見比べて、
申し訳ないような殺意のような不思議な感情を持て余していた。
だって疲れているだろうから、
少し濃い味付けがいいと思ったのだ。
しかもいきなり来ると言われたから買い物にもいけなくて、
もうすぐ賞味期限が切れるような材料ばかりだから、
素材の味をいかして、というわけにもいかなかった。
言い訳はいろいろあるけれど、
嘘でもおいしいと言って欲しいような、
正直な感想に感謝すべきであるような、
そもそもコンビニで買ってきてよ、と言いたいような。
じっと李順を見つめていると、李順は文句を言ったわりには片付きそうなおかずの最後の一口を箸にとった。
「高血圧にして殺害する気ですか」
「ちっちがいますよ!」
何を言い出すのかと思えば。
慌てて否定する。当の李順は落ち着いていて、今度はお茶を飲んだ。
「私にはね、かなり高額の生命保険がかかってますよ」
「だから違いますって…」
年を取ると冗談もしつこいんだわ、なんて思ってしまう。
「でも結婚してからじゃないと、手に入りませんからね」





















3.方淵x夕鈴

着信音が鳴って携帯を見たとき、
見間違えだと思った。
「何?」
「何とはなんだ」
不機嫌そうな声が聞こえて、ああこの人変わってないわ、と思う。
「だって、貴方から電話してくるなんて100年に一度くらいじゃない」
「まだ100年も生きていないだろう」
「そういう意味じゃないわよ。
珍しいから、何かあったのかって意味」
付き合って1年以上経っているはずなのに、
方淵から電話がかかってきたのはたしか1度きりで、
しかもその用事が取引先の相手が多すぎて名刺が足りなくなりそうだから持って来い、
だったときには携帯をわざと水没させてやろうかと思った。
さらに後で話を聞いてみれば名刺はギリギリ足りたらしくて、
自分が方淵の家まで言って名刺を取ってきてあげて届けてあげたのは何だったのだと思う。
「今からいく」
「はあ?」
「耳が聞こえないのか」
「今何時だと思っているのよ」
夕鈴はもう入浴もすんで、あとは明日のお弁当の下ごしらえをしたら寝るだけだ。
時計はそろそろ1時になろうとしている。
「仕事が長引いて帰れなくなったから今から行くぞ」
「自分の家のほうが近いでしょ?」
「今は外に出ているんだ。なんだ、不都合なのか」
「…そういうわけじゃないけど」
むしろ、もう1ヶ月以上会っていないわけだから、
顔を見れたら嬉しいけれど。
なんとなく素直になれない。
「…分かった」
「えっ」
あ、そうだ。この人はこういう人だった。
こちらから強引に引っ張ってあげないと、
離れていってしまうのだ。
「あの」
「アイスを買っていくから機嫌をなおせ」
「はああ?!」
思わず大きな声を出すと、
少し考え込むかのように間があいた。
「不満か。プリンは?」
真面目な顔でお菓子を選んでいるところを想像すると、笑ってしまう。
「…シュークリーム」
「わかったシュークリームだな」
「夕飯はもう食べたの?」
「いや、まだだ」
少しずつ雑音がまざる。風を切るような音だ。
「じゃあなにか用意してるから、それと交換よ」
「…分かった」
「またね」
「駅についたら電話する」
少し跳ねるような声が、携帯からスレて聞こえた。
「はいはい」
冷蔵庫に何があったかなあ、
と扉を開けるときには無意識に鼻歌を歌っていた。



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たるさんへ
こんばんは!
書くの楽しかったので、楽しんでいただけてよかったです。
陛下は無意識に普通じゃない言い方しそう、と妄想してましたw
李順さんはサラッと口説きそうです。
付き合うときも、愛を語る?ときも、プロポーズも自分からするけど、全然恥ずかしげもなくさらーっと言いそう。夕鈴だけが驚いたり慌てたり。
方淵はさっさと結婚しないと、別々に住んでいたらほとんど顔見れなそうです。
でも結婚式の準備とか手伝ってくれないから喧嘩したりスピーチ固すぎて喧嘩したり…いろいろ大変そうですねw

水月さんも考えようと思ったのですが、
残業しているところも会社で働いているところも、
そもそも仕事をしているところが想像できなくて無理でした!
多分現代にいたらニートで、
もともと持っている不動産とかお金を人に増やしてもらって食べていて、
趣味で音楽やってたまに賞をとったりしてそうです…
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高月慧ネンさんへ
はじめまして~
とかいいつつ某所でよくお見かけするのではじめまして…でしたっけ?という感じなのですが…
最近これが多いです。

陛下と夕鈴は現パロにするとただの新婚さんになりますよねww
続きですか…っ
夜になって勢いで書けそうだったら挑戦してみます。
このあたりまではラブラブに書けるのですが、
続いたら甘さが竜頭蛇尾になりそうだったので無理やり切ってしまいましたw

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