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走る。
登場人物 方淵、水月
カップリング なし

・天沢さんのお宅で(花の雪)、水月さんって走るの…?という話があって、、
『だれかに手を引っ張られてならしぶしぶなら走るかも?いやそれでも歩いていそう…』というご返信をいただきました。なんという水月さん!と思って勢いで書いてしまった話。
天沢さんにささげたいのですが、
作品捧げるのは迷惑行為なので気持ちを捧げつつ、いつも素敵なイラストと目の保養と萌え語りの楽しいコメントをいただいているのでこの場でもお礼申し上げます。

・めっちゃ短い

つづきからどうぞ

「水月!
中東部の件資料に捏造があってすぐに検討しなおしだ!
会議だから急げ」
休憩室でのんびりしているところに怒鳴り声が入ってきて、
水月は顔をしかめた。
休憩室など普段は使わないのだが、
だれもいないからと持ってきたお茶を淹れて、
今ちょうど蒸しているところだったのに。
「…私がいかなくても、補佐官は一人でいいんじゃないかい」
「なにをふざけたことを言っている!担当の部署が違うだろうが」
「えー…」
やる気がないときに話しかけられても、
全く動ける気がしない。
「なら私が今から要点を話すから、
それをもって会議に出てくれるかい」
「ふざけるな」
方淵がピリピリと殺気を放っているが、水月は気にしない。
それに気づいて、方淵は最終手段に出ることにした。
「陛下がもうお待ちになっているだろう。
遅刻したら地獄を見るぞ」
陛下、の単語に水月はやっと反応し、
肩を震わせた。
しかし逆効果だったようだ。
「…私は帰る」
「だから会議だ」
「…急に頭が痛くなったから」
「知るか」
「陛下が怖いから無理なんだよ」
水月がさも、分からないの?とでもいうようにため息をつくので、
方淵はとうとう堪忍袋の尾が切れたようで、
床や窓が揺れるほどの大声で怒鳴った。
「つべこべ言ってないですぐに立ち上がれ!」
これ以上言い争っていては気絶させてでも連れて行かれてしまいそうだ。
水月は仕方がない、とつぶやいて立ち上がった。
資料の捏造ということは、
誰かが故意に中央に送る情報を操作したということだ。
そんなことがあったら陛下は怖いに決まっているので、
本当に行きたくなかった。
「走れ」
「いやだなあ」
「口を利くなら足も動かせ」
のろのろと方淵についていくのだが、
何しろ水月は歩くのをわざと遅くしているため、
瞬く間に差がついた。
「走れと言っているだろうが」
「無理だよ」
「無理じゃない」
「無理」
「…もういいっ!」
もういい、という言葉は諦めるときに使うのではないか、
水月はそう思うのだが、
方淵は何を考えたか水月の腕をつかんで、
そのまま走り出した。
体重を使って速度を落とそうとしても、そのままずるずる引きずられて不愉快なので、
仕方なく引っ張られる形で会議室に向かうことにした。
「あーあ」

休憩室に残してきたお茶が心残りだが、
おいてあればだれかがお湯で薄めて飲んでくれるだろうか。

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