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冬の朝
登場人物 陛下、夕鈴
カップリング 陛下x夕鈴

未来夫婦
・夫婦になってから結構経つんじゃないかなあと思われます
R15くらい?
・バカップルぽい

あまりにも寒くて寝るのがつらい。だれか一緒に寝てください。
とても短いです。

つづきからどうぞ!


―――――

「ひやっ」
夕鈴は、足に感じた氷のような冷たさに悲鳴をあげた。
「あ、ごめん」
声の主は夕鈴の夫であり、白陽国の王である珀黎翔だ。
「陛下~、もう、冷たい足で触らないでくださいよ!
わざとでしたね」
寝台にのそのそとあがってきた夫の顔はよく見えないが、
夕鈴はその顔があるであろうほうを睨んだ。
「だって夕鈴あったかいんだもん」
「私がんばって足を暖めていたんですよ」
「僕のために?」
うつらうつらとしていたところを邪魔されて、
夕鈴は不機嫌だったのだが、
黎翔はそんなこともおかまいなしに低い声でささやいた。
夕鈴の体は思わぬ攻撃に反応してピシリと固まる。
「ち、ちがいますっ!自分のためです!」
「ひどいなあ、待っていてくれたかと思ったのに」
するりと頬に手をはわすと、
夕鈴はう、と短く声を出す。
「待ってましたけど」
「そう」
黎翔の声がうれしそうなので、
夕鈴は負けたと思ってやけになる。
「それとこれとは別です!まったく!」
黎翔の広い胸に顔をあて、
背中に手をまわす。
夕鈴には逆らわず、黎翔はそのまま寝台へと倒れた。
腕できちんと自分の体重は支えるので、
夕鈴の負担にはならない。
「今日は寒いね」
雪が振っている。
明日には庭に積もっているだろう。
「陛下の手、冷たいです」
「筆を持っているとどうしてもね。
手足は仕方ない」
夕鈴の小さい指が黎翔の手を握る。
お互いの指を絡めているうちに、
どちらも無言になった。
「…あっためてくれる?」
返事は声には出さないで、
唇を重ねた。







窓がしっかり閉まっていて、
たくさん着物を着こんで、
厚い寝具に包まっていても、
どこからか吹いてくる隙間風は防ぎきれない。
寝具から出た足に冷たい空気を感じて、
黎翔は身震いした。
汗が冷えたせいで余計体が冷えたのかもしれない。
隣にいる夕鈴は風邪を引いたりしないだろうか、と
すぐ側にいる夕鈴に目をやる。
夕鈴はもともと体格が大きいわけではなく、
手も足も丸まってきちんと寝具の中に納まっていた。
それがなんだか小動物のようで、思わず笑みがこぼれる。
「おはよう」
まだ規則正しく寝息を立てている夕鈴の髪に口付けして、
抱きしめる。
寝ている夕鈴は熱いくらいの体温で、
黎翔の冷えた手足はじんわりと暖かさを感じた。

冬の冷たい空気が、
彼女の暖かさを教えてくれる。
彼女の体温を知っているのは自分だけだ。

その事実はとても嬉しいことで、
それを教えてくれる冷たい冬の朝は、決して嫌いにはなれない。




――――――

「へーか」
「ん?なに?」
「もういっちゃうんですか」
「うん、そろそろ行かないと。どうしたの?」
「…さむいです」
(そんな顔されると仕事行けなくなっちゃうよ!)


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