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どうぞ
登場人物 夕鈴、方淵
カップリング ゆるい方淵x夕鈴

・短いですが王道の2人じゃないのでたたみます


続きからどうぞ!

――――――

池の中央に浮かぶ島に、東屋があった。
そこに1人妃がいる。天気がいいから1人外でお茶を楽しんで、さあ戻ろうというところだ。
盆に載せられた茶器を抱えて、一歩足を踏み出すと、以外と足場が悪いことに気づいた。
戻るには池に浮かぶ石一つ一つをわたっていかなくてはならない。
行きは小分けにしていたから、いっぺんに全て盆に載せたのは失敗だっただろうか。

「うーん、まあ大丈夫よね」

そうしてまた次の石へ足を出そうとして、廊下を通る人物と目が合った。
遠くて誰だかはっきり見えないが、
その人物は夕鈴を見て足を止め、そして走って向かってくる。
途中で風に揺れる結われた長髪に気づき、それがだれだかわかる。
柳方淵だ。
またなんだか面倒なことになったわ、と夕鈴は苦笑いする。
どうしてこういう面倒なときだけ、面倒な人物に見つかるのか。
どんな文句を言われるのかは想像がつくけれど、
それはどうせなら渡りきったところで聞かせて欲しい。
そう思っていたのに、方淵はさっさと石を渡って東屋まで来てしまった。

「どうぞ」

当たり前のように手が差し出された。

「え?!」

夕鈴は目を見開く。
それに反して、柳方淵はいつもと同じ、不機嫌と無表情の間で堅い顔をしている。

「えっと・・・」

なにを戸惑っている、と言うような視線が痛くて、夕鈴は恐る恐る方淵に視線を向け顔色を伺い、
そのうちいたたまれなくなって顔をそらした。

「はい」

そう言って夕鈴は、差し出された手のひらに控えめに自分の手を乗せる。
次は方淵が驚く番である。
少し開いたままで止まっていた口は、短い咳のあとに遠慮がちに言葉をつないだ。

「・・・足元に、お気をつけください」






(荷物をどうぞ、と言いたかったのに)


――――――――

(11.08.2011)
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