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かおにきず
登場人物 水月、方淵、紅珠
カップリング 方淵x紅珠

・水月さんの視点で、方淵と紅珠
・2人は多分両思いです

いつのまにか90000HITしていてありがとうございます!
とってもありがたいです。
いろいろ企画が残ってるけど…どうしよう!
ちょっとやりたいのがマイナーカプアンケートを作ってみて、
一票でも入ったらSS書くっていうのがやりたいです。
しかしどこからどこまでがマイナーカプでどこからがレギュラーなのだろうか!
方淵と紅珠は私の中で完全にマイナーを脱しているのですがまだマイナーなのでしょうか。
原作に登場しない限りは永遠にマイナーなのかなー。
とりあえずいつも通りのんびり更新致します。
陛下と夕鈴に関しては原作待ち状態なので、
しばらく脇役祭りをしてるかと思われます。

あと58話を早く読んで感想をかこう!本誌いつかえるかな。
次の休み月曜日なので月曜日ですかね
ーーー

紅珠が顔に傷を作って帰ってきた。


蝶よ花よと男ばかりの兄弟の中で、
とにかく可愛がられてきた末妹の、
顔に。
これはもう大騒ぎだ。

よく見ればたいして深いものではなくて、
紅珠のようにまだ若い肌なら、
一月もすれば消えているだろうと判断できる。
でもそんなのはお構いなしに、
真っ青な顔をした父はお抱えの薬剤師にあらゆる軟膏やら何やらを揃えさせ、
滋養強壮によいとされる薬を毎日煎じさせた。
もちろん紅珠は一口も口をつけないで私に渡してきたので、
それはこっそり今回の騒動の原因になった男のところに届けてやった。
なにやらずいぶん青い顔をしていたので、
少し元気づけてやったほうがいいかなと思って。



「ねえ」
柳方淵に話しかけると、
いつもなら嫌な顔をして、
すぐに後ろを向いてしまうのに今日はじっとこちらを見ている。
「…何か用か」
「いや、紅珠のことなんだけど」
妹の名前を出すとあからさまに動揺した顔になる。
紅珠の顔の傷を作ったのはこの男なのだが、
話を聞いてみると直接関わったというか、
たまたま紅珠が足を滑らせて木の枝にひっかかれたところに、
運が悪く居合わせたといってもいいぐらい、彼に責任はない。
それなのに柳方淵は、
まるで自分が直接刃物で傷をつけたみたいな顔をしている。
「君がくれた軟膏がよく効いたっていってたよ。
ちなみに父上には出処は伏せてる」
もっといえば、柳家の次男と一緒にいて傷をつくったことも言っていない。
紅珠が梅の花を見たいとわがままをいうから、
柳方淵がどこかに連れて行ってくれたらしい。
はしゃぎすぎた紅珠が勝手に顔に傷をつくってきた、というのが彼女の証言だ。
柳方淵は、
正直本来ならば全く関係ないことに対しても、
自分で責任を取りたがる節があるので、
彼らの証言と性格を踏まえると、
まあ紅珠のいうことは事実なのだろう。
私にとってはそれはどちらでもよくて、
どちらかというと気になるのは、
2人の関係のほうだ。
2人っきりで梅の花を見に行くような仲に、
いつのまに進んでいたのだろうというところ。
方淵は時々私に直接紅珠宛の手紙を渡してきたから、
全く知らなかったわけではない。
陛下陛下とあの恐ろしい王の後ばかり追いかけているから、
まさか紅珠のような普通の女性に興味があるとは知らなかったなあ、と
ぼんやり思っていると柳方淵が口を開いた。
「もうよくなったのか?」
「うん。治ったよ。
もうどこに傷があったのかもわからないくらい」
本当に治った。
私の思っていたとおり、
一月もすると傷は全く消えてしまって、
騒いでいたのが嘘のようだった。
「ならばよかった。
これは不要か」
柳方淵が懐からもう一つ軟膏の瓶を取り出した。
「もういらないと思うよ。
それより、きっと手紙が欲しいんじゃないかな。
人から届くものが薬ばかりで、
退屈そうにしているよ」
「…わかった」


わざわざ助言をしてあげたのに、
彼が翌日用意をしてきたのは書物だった。
紅珠が全く好みそうもない、
どこかの宣教師が書いたという見聞録だった。
「これは?」
「書物だ」
「見ればわかるよ」
「退屈しているのだろう」
「まあ退屈はしているだろうけど」
いくら退屈でも読みたくないと思う。
せっかく選んだのにあまり批判するのもよくないだろうか。
しかもただの見聞録ではなくて、
この宣教師は植物の観察に重きをおいているらしく、
様々な場所の植物の葉や幹の様子を細やかに描写している。
少し読んだだけですぐに眠りに落ちることができそうだった。
「景色の描写に悩んでいたから、少しは参考になるのではないか?
確か『少女』の出身地は、
この宣教師の滞在したあたりがモデルだろう」
「…ああそう」
なんだか知らないけれど、
彼は彼なりに、私の知らない情報を紅珠と交換していて、
それでこの結論に至ったらしいからまあ、いいとするか。
「渡しておくね」
「ああ、あとこれも」
小さな紙を追加される。
きちんと手紙を用意していたらしい。
少し関心した。
「これは第1巻だから、
他の地域の描写が欲しかったら教えて欲しい。
あと他に参考になりそうな書籍の著者と書名をあげてある」
関心した次の瞬間に裏切られたときの気持ちと言ったら描写しようがない。
馬鹿なのかと聞きたくなる。
「手間をかけたね」
「大したことはしていない。
他になにかあればいつでも頼れと伝えてくれ」
真面目な顔をされて、
もうなんだか面倒になってきたので適当に礼を言っておくことにした。
もしかして2人は私が期待したような関係では全くないのかもしれない。







「紅珠」
紅珠は自分の部屋で鏡を見ていた。
もう傷跡は完全に消えたのに、
気になるのだろうか。
「まだ痛むのかい?」
「水月兄様、いいえ」
「もう傷は残っていないよ」
消えたと周りに言われても、
本人にはまだどこか違和感があるのかもしれない。
じっと鏡を見つめる紅珠の横に座った。
「そうなんですの。
すっかり消えてしまって残念だわ」
「…どういうこと?」
「だって傷が残ったら、
方淵様ならきっと、私と結婚するって仰ると思いませんか」
はあ、とため息をつく。
もしかしてわざとだったの?とは怖くて聞けない。
唖然、という言葉はこういうときに使うのだろうか。
「そうだね」
同意して笑っておく。
もうこの書物の説明をするのもなんだか馬鹿馬鹿してくて、
このまま置いていってしまおうかなあ。
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こんにちは。
また性懲りもなくやってきました(^^)

90000HITおめでとうございます。
マイナーカプいろいろ読みたいですよー。
マイナーというとあれですが、脇役カプとか非王道カプといえば
わりと抵抗なく範囲が広がるんじゃないでしょうか?
方淵×紅珠は原作で一切絡みがないにも関わらず、
私もすでに準王道な気分です。
思うに王道が片側4車線くらいの広くきちんと整備された立派な道すぎて、
非王道がなかなか開発されていないんじゃないでしょうかね?
なんだかよくわからない例えですみません(^^;)

方淵殿、まさかの執筆ご協力!!(笑)
書物を渡した時点でもしやとは思いましたが、やはりそうでしたか。
もしかしたら今まで水月さんが「普通の手紙」ないしは「もしや恋文か?」と
認識していたものも、実はファンレターだったかもしれないと
私の中で一瞬暴走しかけました。
もしかして梅の花も、そういう理由で観察に行ったんでしょうかね?
紅珠先生はもっと策士のようでしたけど(o^-^o)
うりうりさんへ
こんにちは~
ありがとうございます!
なるほど脇役カプとかだったら抵抗ないかもです。
方淵と紅珠に夢を持ちすぎているなとは思いつつ、
ついつい妄想が広がってしまいます。

片道4車線のたとえ、まさにその通り!ですね。
可歌先生が他のカップリングに目移りさせないのが上手なんだと思うんですよね~
みんなそれぞれお互い大事にしてるけど、
恋愛感情を匂わせるのは陛下と夕鈴だけだっていうのが…!

方淵は陛下に関連すること(?)なので、
出来の悪いものとか調査不十分なものを世に出すくらいなら協力してくれるんじゃないでしょうか。
調べ物とか裏付け取るのとか好きそうだし、
がんばっていいものをつくろうとする人には親切だと思います。
紅珠先生は自分の作品のためっていうのもありますが、
欲しいものは全部手に入れる子なのでいろいろ考えていると思いますw
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secret


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