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タイトル未定5
登場人物 陛下、ちょっと浩大と李順
カップリング 陛下x夕鈴(若干浩大x夕鈴、李順x夕鈴ぽい描写あり)

・多分書き終わらないとタイトル決められない陛下x夕鈴その5
・多分あと1,2話で終わると思います。

今日は月が綺麗だ。
明かりがなくても窓の近くに座る浩大の顔が見える。
「陛下、どうしたんスか。
最近疲れてね?」
黎翔はすぐに返事をせずに、
少し酒を口に含ませた。
別に正直に答える必要などない。
だがその時は少し話をする気分だったので、
ため息をついてから正直に言った。
「嫌な夢を見るようになって寝れない」
ぷっはーっと浩大が笑う。
あの『狼陛下』が夢のせいで寝れないなんて、
と床を転げるようにして大笑いした。
笑いすぎて目じりに涙をためつつも起き上がり、
怖い顔の黎翔にさらに尋ねる。
「えー、どんな夢ですか」
黎翔はまたしても嘘をつかずに答える。
「お前と夕鈴が恋仲だった」
「え?マジっすか。
超ウケる」
またしても浩大は大げさに笑った。
「まあでもそれはないっしょ。
お妃ちゃん李順サンの恋人だし」
「は?」
「あのラブラブっぷり見てるとバカらしくなってきますよね~
李順サンも隅に置けないなあ~」






という夢を見た。
ほんの短い転寝の間に見た夢だ。
がんがんと鈍い痛みで頭が割れそうだった。
機嫌の悪いまま李順の部屋に向かうことにした。
夢で見たことは、
はっきり現実で否定してもらわないと気が狂いそうだ。
「お前は夕鈴とどういう関係だ」
「はい?」
なんの話かまったく見えない李順はぽかんとしている。
しかし黎翔は真剣だ。
「答えろ」
「どうと言われましても…
なんの関係もない赤の他人ですが…
あえて言うならば職場の上司と部下ですか?
雇い主とバイトのほうがしっくりきますかね」
短期のつもりで雇ったためまともな面接もしていない。
真面目に答えを探したが、
黎翔は何と言っても満足しなさそうな顔をしている。
「そうか」
「どうしたんです」
「夢の中で、
浩大にお前と夕鈴が恋人だといわれた」
夢の話で仕事の邪魔をされてはたまったものではない。
李順は眼鏡を直して淡々と答える。
「はあ…それはまた愉快な夢ですね。
死んだほうがマシですけど」
「お前は夕鈴が嫌いなのか」
「嫌ってはいません。
そもそも好きとか嫌いとか、
そういう問題ではありませんよ。
恋人としての彼女にはなんの価値もないという話です。
気になるとすれば、
陛下が必要以上に気に入っている点だけです」
「…別にいいだろう」
「いいですが、
時期がきたらきちんと正妃を取っていただくのですから、
そのときに障害にならないようにして下さいよ」
李順が小さなため息をつく。
「それは分かってる。
…そのとき、夕鈴はどうなるんだ?」
今まではっきりと聞いたことはない。
最終的なことを決めるのは黎翔になるだろうし、
李順はあまり正直に心のうちを話すとは思えなかった。
嘘もつかないだろうが、
本当のところも言わない。
だから今回の答えは予想外だった。
「それは貴方のお望みのままに致しますが、
下町に帰すのが怖いというなら、
私と籍でも入れさせましょうか」
「は?」
「心配なんですよね?
陛下の側近に下賜なら不自然ではありませんし、
突然死なんて最後は避けられる確立が高くなります。
身元を探られて家族に迷惑をかけることもなく、
彼女も納得するかもしれませんよ。
後宮ほどではなくても、
会いたいときに会えるでしょう」
「お前はそれでいいのか」
「私は構いません。
家のことをしてくれて、
2人くらい跡継ぎでも作れれば妻なんて誰でもいいですから、
その点は困らないでしょう。
それに、言ったじゃないですか。
嫌いではないって」





寝台から落ちた。
久しぶりに衝撃的な夢だった。
ふらふらと立ち上がって、
とりあえず確かめなくてはいけないことがあるから、
急いで李順のところへ行こう。
もうどこからが夢で何が現実なのか分からなくなってきた。
李順もさすがにこの時間には寝ているらしく、
寝台から寝息が聞こえてくる。
悪いがおきてもらう。
「李順」
声をかけて体を揺らすと、
ぼんやりとした顔の李順が起きた。
近視のためよく見えていないようだが、
黎翔に呼ばれていると分かるとすぐに起き上がった。
「陛下?
いったいどうされましたか」
緊急だが緊急ではない。
刺客が入ったとか隣国から手紙が届いたとか、
そういった切迫した空気ではなさそうだった。
なんだか面倒な用事が気がするが、
邪険にするわけにもいかないため眼鏡をかけて襟を正した。
「李順、
私がお前に夕鈴を娶れといったらどうする」
「はい?
嫌ですよ。
頭がおかしくなったんですか。
この前怪我して脳に雑菌が入ったんですか」
夜中に人を起こして言うことではない。
絶対に。
話がこれだけならもうすぐ帰ってもらおう。
「どうしてもと仰られたら、
最後は逆らえませんが、
私にだって妻を選ぶ権利ぐらいあるでしょう。
夕鈴殿にも、です」
「…そうか。
選ぶ権利か」
「そうです。
なので私と夕鈴殿は結婚いたしませんので、
ご安心してお部屋にお戻り下さい。
寝て下さい。
明日もやることがたくさんありますからね。
そんな現実味のない夢なんてさっさと忘れてください」
ぐいぐいと黎翔の背中を押して追い出した。
いったいなんだというのだ。
最近の黎翔はおかしい。
ぼんやりしたり、仕事中にうとうとしたかと思うと、
突然集中して普段なら1週間かかる量を1日で片付けたりする。
そのおかげで今は若干の余裕があるが、
この様子では明日はまともに進まないのではないかと思った。
「勘弁して下さいよ」






現実味がないなんて嘘だ。
いくらでも可能性のある夢だ。
黎翔は李順の部屋に行ってからそのまま眠らずにいた。
選ぶ権利か。
そうだ、夕鈴には選ぶ権利がある。
どれだけ1人で考えたって、
最後は夕鈴の意志がある。
黎翔の持っている権力をつかって、
望まない未来を排除することはできるが、
そんなことをしてそのとき夕鈴はどんな顔をしているだろう。
やはり成り行きに任せるしかないのか。
何か外から動きがあって、
黎翔と夕鈴を本当に引き離すそのときまで、
今のままで。
前にも進まず、後ろにも進まず、
いろいろな可能性から目を逸らす。
今のままがいいと望んでいたはずなのに、
漠然とした不安がある。

分かっていたことだ。
繁栄もせず、衰退もせず、
今の形にものを留めることの難しさ。
政治的な立場となる正妃は別にとって、
夕鈴は側室として傍におくことはありえない選択肢ではなかった。
今の今まで具体的に考えたことはなかったが、
ありえそうと思って分かったことだが、
その案は絶対選びたくない。
それでは本当に隣に置くだけで、
黎翔と夕鈴がこれまで築いてきた関係を台無しにしてしまう。
だったら最初からなにもなかったほうがいいと思うくらいだ。
閉じ込めて窒息させてしまうなら、
どこかで幸せでいてくれると信じて
手放すほうがまだましだ。

自由で、幸せな彼女を見ていたいのだ。
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陛下、どんどんドツボにはまってますねー^ ^
オールラウンドプレイヤーの夕鈴ですが、几鍔の次に相性良さそうだなと個人的に思っているのが李順氏だったりします。公式でも(お金に煩い点では)夕鈴と合わなくもないって書いてありますもんね!
お妃教育してるうちに愛が芽生えちゃったりしたら、それはそれでマイフェアレディっぽくていいかもしれないw(絶対無いだろうけど)

そして何気にヒドイ李順さんの「この前怪我して脳に雑菌が入ったんですか」にウケましたwww
普通に言いそうなところがこの側近のスゴイところですよねv
それにしてもすごい更新速度ですね…無理なさらないでくださいませ、とか言いつつ続きを楽しみにしております( ´ ▽ ` )ノ
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ちぃさんおはようございます!
こんにちは~
陛下は普段考えるより行動する派な気がするので、
考え始めるとよく分からないことになってそうです。
陛下が大本命で、陛下の次は几鍔で、私もその次は李順さんかなーと思いつつ最近克右さんと一緒にいるのも悪くないんじゃないかと…
夕鈴は甘えるのが下手そうなので、
年上と一緒にいると心休まるんじゃないでしょうかー。
あ、陛下も年上か…
李順さんも夕鈴と同じ立場で言い合うことはないでしょうし、
恋人になったら陛下といるときより素直になれそう←

李順さんは普段は陛下に対していつもちゃきちゃきした対応をしてますが、
夕鈴が絡むととたんに雑になる印象です。
もうばからしくて相手をしてられなそうです。

更新はプロットさえ頭にあれば1,2時間で書き終えられるので、仕事終わった後でもなんとかなるのですが…
この先はあまり考えてないのでちょっと間があくかもです。
今日お休みなので考えて見ます~
らっこさんへ
陛下は夕鈴を手元において悲しませるのが怖いんじゃないかなーと思うんですが、
そんなに臆病じゃないですかね。
原作がどうなるかドキドキ。
最後はハッピーエンドですが詳しく決まってないですw


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secret


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