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【腐向け注意】同僚に私のこと好きなんでしょ?って冗談で言ったら付き合うことになった話
■登場人物 方淵、水月
■カップリング 方淵x水月、または水月x方淵

盛大にキャラ崩壊していますので気をつけてください。すみません。腐向けです。
ちなみに現パロではありません。

よく考えないで書いたので水方なのか方水なのか分からない感じです。

ーーーーー

「君は私のことが好きなんだと思うよ」

同僚の口から漏れた言葉に、方淵は一瞬理解が追いつかなくて反応が遅れた。
意味を理解すると、それが事実と違うという点と、根も葉もない戯言で自分の時間をつぶされたことに対する憤りで顔をしかめた。
「人の話の途中だぞ」
「それはそうなんだけれど、君は今の状況が不自然だと思わないかい?」
「何がだ」
不自然というなら、目の前にいる男が本人の気分しだいで出仕を拒否したり、遅刻したり、早退したりすることのほうがよっぽど不自然なはずだ。それに今は、方淵が水月の出仕拒否がいささか無視できないほどに長引いていたので、いいかげんに引っ張り出してこようと氾家に乗り込んできたところで、おかしいことなんてないはずだ。
「だって本当なら、君は私の家に訪ねに来る必要なんてないはずだし、私が出仕をするかしないかというのは、まあ君の仕事の分担が増えるっていう意味で多少影響するかもしれないけれど、君個人にはあまり関係ないわけで…そもそも誰か別の人を遣ってよこしたらいい話じゃないか」
「そうは言っても、貴様を連れ戻すに適当な人間などいるか」
「そこじゃないかな」
水月はわざとらしくうなずいた。ほらね、と勝ったような顔が気に入らなかった。
「私は結局誰が来ても、自分の気が向かなければ赴かないわけだよ」
「それを改めろと言いに来ているんだ」
「だから、それはないから。君のこの時間はとても無駄なんだよ。そしてそれは君も分かっているのに、こうしてなにかあるたびに私のところに来る」
「だからそれは業務に滞りが…」
水月があまりにも決まりきった事実を話すかのようにすらすらと言葉を連ねるものだから、方淵はどこで割り込むべきが迷ったが、とにかく口をはさんだ。このままやつの流れに身を任せる気はなかった。この男は話をしている間に論点をいつのまにかずらすのが得意であったし、いつのまにか言いたくもない言葉を吐かされていることも少なくなかった。しかし慎重にすぎると水月の言葉の波に飲まれてあっという間に勝敗が決まってしまうため、方淵はまずは相手の話をさえぎってこれ以上調子に乗らせないように口を開いた。
「業務に滞りがあるなら、こんなところに来ていないで、仕事をしたらいいじゃない」
それはもっともな話だ。
そう思ってしまう時点で方淵はすでに水月のペースに巻き込まれてしまっていた。
水月の言っていることは間違ってはいないが、根本的におかしい。どうして、水月が出仕しなくて滞っている仕事の尻拭いを方淵が代わってやらなければならないのか。
「貴様は、」
水月は、方淵がもう一度口を開こうとする前に、口をつぐませるために無言でじっと方淵の目を見つめた。自分が無表情でいると中々の迫力があることを知っていたし、普段口がうまいと思われている分、沈黙というのは随所随所で良い働きをするものだった。
「…なんだ」
案の定方淵は気まずそうに低い声で尋ねた。
「君は私に出仕をさせるためにここに来ているというけれど、君はそこまで阿呆じゃない。そんな行為には意味はないって分かっているんだろう?」
これは水月の本音だった。水月は、方淵が何をしようと、何をしなかろうと、自分で行くか行かないかを決める。方淵に会って話を聞くのが暇つぶしになるときもあるけれど、最近は少し頻繁すぎではないかと思っていた。方淵と水月が友人関係になることは今後一切ないだろうし、そんな自分たちを想像するとなんだか気持ちが悪いし、そもそも水月は人と話すのが面倒だった。
方淵自身に、方淵の行っているこの訪問は意味のないものだとはっきりと口に出してもらって、またのんびりと、水月の時間に介入してくる存在が一切ない、そういう時間を取り戻そうと思っていた。
「……」
方淵は、反撃できないようだった。確かに方淵も、自分がどんなに水月に文句を言っても、それで出てくるような人間ではないと知っている。なら、なぜこんなところに、わざわざ出向いているのだろうか。方淵はなんとなくそれが習慣化してしまっていることに気がついた。ただ、そもそも出仕拒否をするような人間は水月以外に知らないし、水月と一番話をする機会が多く、対等にものを言えるのは自分しかいないし、言いたくはないが彼は優秀な官吏であって、優秀な人材を陛下のところへ連行するのは自分の役割だと思っていた。つまり仕事でここへ来ているのだ。いや、しかし誰にも頼まれたわけでもない。そして確かに、水月を説得するよりも、自分で仕事をしたほうが早いのかもしれなかった。
「ほら、やっぱり意味はないのに、君は個人の意思でここへ来ているんだよね。君はここへ来ることで得られる恩恵なんて何一つないのに。君は自分の大切な時間を使って、わざわざ私に会いに来ているんだよ。なんでだと思う?私に会いたいからだよ」
水月は、わざと真剣な口調で言った。こうしたら方淵は水月がふざけていることが分かるだろうし、怒り出すと思った。そして、貴様なんぞもう知らん。もう二度とこの家の敷居をまたいでたまるか。鯉に食われてしまえ、とかなんとか、怒鳴って帰っていくはずだ。水月は方淵がうつむいている様子を見て、相当怒っていることを確認して、満足げに肩の力を抜いた。これでしばらくは平穏が訪れる。ああよかった。
「そうなのかもしれんな」
「え?」
水月は方淵は怒鳴ると思って身構えていたのに、聞こえてきた声は存外静かで拍子抜けしてしまった。しかも彼は水月の言ったことを否定しなかった。
「…確かに冷静に考えれば、私が貴様を連れ戻すために足を運ぶのは効率が悪い」
「そうだよ。分かってくれたならいいんだ」
「そして、そんなことは分かっていたはずなのに、ここへ来ていたのは…」
方淵は、まるでとある州で穀物が一気に駄目になってしまったのは、気温のせいではなくて上流に町ができて川の水質が変わったせいだと報告するときのような、真剣な顔をしていた。問題は大きいけれど、次にやることは決まっている。彼の頭の中にはこれから向き合わなければならない多大な課題が積みあがっている。
「貴様に懸想していたからというわけか。なるほどな」
「……」
「そして、水月」
「うん…」
水月は、ほんの少し前の自分の発言を後悔していた。方淵が一番不愉快になりそうな言葉を選んだだけなのに、まさか信じるとは思っていなかった。悪ふざけに付き合ってくれているのかと相手のほうを見ても、彼はいたって真剣な顔をしていた。なるほどじゃない。なるほどじゃないんだよ、柳方淵。と水月は祈るように心の中でつぶやいたが、同僚の顔つきは変わらなかった。
「貴様も、こうして不毛な訪問に毎度時間を割いていたということは、私と同じ気持ちであるということだな」
「…え?」
「私が来てもわざわざ出向いて相手をする必要もないのに、こうして自ら話をしている」
水月は言葉を失った。確かに言われてみると、水月本人が方淵に会わなければならない理由などどこにもなかった。
まさか本当に自分が…、いや、そんなわけはない。このふざけた会話はただちに終わらせなければならなかった。
「あのね、方淵…」
もう面倒なので、謝ってしまおう。これ以上いらぬ誤解が深まって、手遅れになる前に。
「貴様は、私から言い出すのを待っていたというわけだな。自分の気持ちにも気付かず、すまなかった」
方淵は、ひとつの戦場を一緒に生き延びた戦友との握手かのように、水月には痛すぎるぐらいの力で手を握ってきた。この男は貴族なので房中術ぐらいは手ほどきをうけているはずであって、恋仲にある相手をどう扱うかは知っているはずなのに、ひどい握手だった。そもそも握手というのがおかしい、と水月は色々思うところはあったのだけれど、そのままぐいと手を引かれて、自分より少しだけ背の低い方淵に抱きしめられ、これまた痛すぎる力で締め付けられ、もう色々と手遅れなのが分かったし、面倒だからなんでもいいや、後でなんとかしよう、と力なく笑った。

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うりうりさんへ
こんにちは。
せっかくお久しぶりにお話できるので返信させてくださいませ!

個人的に水月さんは天然ボケに弱いと思うんですよ。対応できないというか、計算高い人は操れるけど、夕鈴みたいに天然で来られちゃうとどうしたらいいか分からないイメージです。
それで、基本的に水月さんと方淵の口げんかは水月さんの勝ちになるんじゃないかと思っているんですが、方淵も仕事以外では天然なところがあって、たまにそれで勝ち星を収めていたらいいなと思います。

朱音姫かわいいですよね・・・!!!タイプです。最終的にぼろぼろ泣いているところを見たいです(変な意味じゃなくて!)。感情がけっこう爆発するタイプっぽいので、小さいときは泣き虫だったけど大人になってから我慢してて、色々1人で背負ってて、最終的にはそういうのの肩の力が抜けて、またみんなの前で泣くとか・・・朱音姫の従者3人組へのデレが見たいです。とにかく24日楽しみです!
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